一戸建てリフォームと間取り

日本の住宅は、諸外国に比べて建築用地や延べ床面積、各部屋の面積が非常に狭い特徴があり、各階に非常の多くの間仕切りが存在する為に居住者のライフスタイルや家族構成の変化に対応出来なくなる事が多く見られます。
その為、住宅の寿命に達する前にリフォームを依頼する人がほとんどであり、特に現在はテレビ番組や活字媒体などでリフォームの特集が組まれているのでリフォームを考えている人が非常に多くいます。一戸建てのリフォームは、短期間で終えられる老朽化した箇所のリフォームから家族のライフスタイルの変化に合わせてデッドスペースや縦の空間を生かした間取り変更や2階の不要な子供部屋自体を撤去して平屋に変更するなどの大掛かりなリフォームまで多種多様です。
一戸建てのリフォームは、間取りの変更と共に筋交いや耐震金物などで耐震化工事や断熱工事などを合わせて行い、将来に亘って快適に安心して生活出来る住宅にリフォームする高齢者も非常に多くなっています。特に和瓦の木造住宅は、屋根面積によっては数百kg?1tを軽く超えるケースもあり、住宅の重心が高い位置にある為台風や地震などの自然災害に弱いので、和瓦の数分の1の重量のコンクリート系のスレートに葺き替える一戸建ても多くあります。
一戸建てのリフォームは、新築の注文住宅とは異なり既存の住宅の間取りを変更しているので住宅の構造上の制限が多く、2階建てや3階建ての場合に階下に構造上重要な耐力壁が至る所に存在する為、リフォームの間取り変更に大きな制限がかかります。しかし、耐力壁は他を補強する事で撤去することが出来ますが、基礎の増設や補強、床の工事、天井の工事など余分な補強工事が必要となるので、リフォーム費用がかさみます。リフォーム費用を安く抑える為に、敢えて耐力壁を残して部屋のアクセントとする間取りや開口部のサイズを変更する事なく出窓やボーウインドーなどに交換し部屋に奥行きを出す間取りにする施主も多くいます。
又、リフォーム費用のかさむ間取りとしては、給排水管や電気配線、ガス管工事などが必要となるユニットバスやキッチン、トイレの移動などのリフォームがあります。特にリフォーム費用がかさむのが、2階へのキッチンやトイレ、バスルームなどの水まわりリフォームであり、2階や3階へのユニットバスの設置は水道管やガス管、排水管などの工事に加え、数百kgにも及ぶお湯の重量に耐えられる様に補強工事が必要となるのでかなり高額になる事もあります。一戸建てのリフォームの間取り作りは、住宅の構造上の制限と予算の中でどの様に取捨選択するか、家族の要望に優先順位をつけておく事が重要です。